この記事ではダイアロジックリーディングという絵本の読み方をご紹介します。
これは子どもの能力を高める絵本の読み方で、誰でも簡単にできるものです。
そして、これをすることによって「読解力が身に付く」「論理的な考え方ができる」「他者を思いやることができる」などの力を身につけることができます。
ダイアロジックリーディングを続けた子とそうでない子には、小学校に入学するころにはかなり大きな差が出ます。
絵本を読むなら、やらない手はありませんよ!
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ダイアロジックリーディングとは?
ダイアロジックリーディングとは、絵本を読みながら子供に質問を繰り返すことで、思考を深めていく読み方です。
絵本を読みながら途中で質問を挟んでいくだけなのです
では、どんな質問をすればよいのでしょうか?
具体的なやり方
〇〇くんはどう思った?
〇〇ちゃんはなぜそう思ったの?
このように問いかけしてあげるだけです。
実はこのやり取りこそが、「思考力」や「読解力」「伝える力」を伸ばすのに有効なのです。
アメリカの家庭や幼児教育の現場では上記のような問いかけが何度も行われます。
質問は「物語に関すること」や「登場人物の心情」など何でも構いません。
ダイアロジックリーディングで身に付く能力
これをすることによって、どんなメリットがあるのでしょうか。
などなどです。
これはすごいメリットです
絵本だけで素晴らしい情操教育ができますよ
脳の成長期である6歳までに行うことによって高い効果を得られますが、もちろんそれ以降も有効な学習法です。
「落ち着いて物事を考え、意見を言える」ということを考えれば、むしろそれ以降も続けた方がよいと言えます。
これからのグローバル社会で求められる力
インターネットも発達しグローバル化した現代では、求められている力も多岐にわたります。
「想像力」や「創造力」
「先を読む力」に「自分で考える力」
そしてそれを「伝える力」
情報が正しいのか「真偽を確かめる力」や「理論的な思考力」「必要なことを主張する力」などなど。
ネット上には、それこそ天文学的な数の情報があふれている時代です
自分で必要な情報を取捨選択し、その真偽を確認し、その上で自分で考える力、相手に伝える力が必要になってきます。
この能力は学生時代にも、また、社会に出てからも役に立つ場面は多くあります。
読み聞かせはこれらの力を養うために最高の教材となります
日本でも近年は「考える力」と「伝える力」を伸ばそうという教育にシフトしてきています。
大学入試などを見ても、今後もその傾向は加速していくでしょう。
しかし、このような力は先生や塾などで教えてもらうような座学で身に付くものでもありません。
自分で考えて
それを伝える
この体験を何度も重ねて、身に付けていくものです。
絵本をその最初の教材として欧米では使っているというわけです。
意見を述べるトレーニングにも
日本人は海外の人に比べ、自己主張が極端に少なく、自分の意見を言えない人も多いです。
きぃパパも苦手だ
日本人はこういう人、結構多いのではないでしょうか。
これが小さいころからのトレーニングで身につくんです
質問例その1(桃太郎)
それでは具体的に質問の例を見てみましょう。
たとえば桃太郎を読んでいるときに
どうしてサルは桃太郎の仲間になったのかな?
と聞いてみます。
子供の発想力というのは、本当に豊かで素晴らしいものです。
一緒に遊びたかったんだよ
このような答えも全然ありなのです。
否定せずに話を膨らませてあげれば、語彙力や想像力のトレーニングになります。
何して遊ぶのかな?
と返してみるのはどうでしょうか。
質問例その2(シンデレラ)
シンデレラでは
魔法使いはどうしてシンデレラに優しくしてくれたんだろうね?
このような正解が1つでない問いかけなんて最高じゃないでしょうか。
さて、子どもはどう答えるでしょうか。
シンデレラが好きだったんじゃない?
と返ってきたら「なんで魔法使いはシンデレラが好きだったんだろう?」と、どんどん膨らませていけます。
子どもが小さい頃は「なぜそう思ったの?」という質問には、きちんと答えられないかもしれません。
しかし個人差はあれど4歳か5歳くらいになれば答えることができるケースも多くなってきます。
これを繰り返していけば、自分の考えをロジカルに整理していくことができるようになるでしょう。
まとめ
ダイアロジックリーディングのやりかたと効果は以下のとおりです。
主に以下の力が身に付きます。
ダイアロジックリーディングで身に付いた力は、基本的に衰えるものではなく、一生の財産となるものです。
特に自分の考えを言語化する能力というのは社会で必ず役に立ちます。
ダイアログとは「会話」「対話」という意味です
この読み方はとても有効です。
ただし、同じ本では同じ質問になりがちですので、多くの本が手元にあるのが理想的です。
今は絵本のサブスクもありますので、興味のある方はご活用ください。
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さあ、今日からは存分に子どもと対話しながら、楽しく絵本を読み聞かせしてあげてくださいね!
たくさんの本を読み聞かせするには「絵本のサブスク」と「図書館利用」の併用がおすすめです
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