子どもの教育について、いつ頃から始めればよいのか悩んでいるパパさんママさんは本当に多いです。
脳科学が発達した結果、脳は体と違って、子どもの頃にほぼ完成することがわかっています。
ユニセフは3歳までの教育の重要性を訴えています。
「子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する。(中略)わずか36か月の間に子どもは考え、話し、学び、判断する能力を伸ばし、成人としての価値観や社会的な行動の基礎が築かれる。
引用元 2001世界子供白書
生後の何年かは子どもの人生にとって、非常に大きな変化の時期であり、長期的な影響をもつ」
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脳の90%は6歳までに完成する
脳は3歳までに80%、6歳までに90%が完成してしまうことがわかっています。
「この期間に子どもがどのように発達するかが、後の学校での学業の成否を決め、青年期や成人期の性格を左右する」
引用元 2001世界子供白書
世界子供白書によると、この時期によい刺激を受けられるかどうかが、その後の人生を大きく左右するとのことです。
では、どんなかかわり方をしていけばよいのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
最初の教育は「話しかけること」
教育とは「机に座って教科書をひらく」「参考書で学習する」という座学だけではありません。
まずは、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげることです。
まだ言葉をしゃべれないのに、話しかける意味はあるの?
そう思う方も多いかもしれません。
「大人の言葉が刺激となって神経のつながりができ自分でしゃべるための基礎になるので、脳の発達の観点からも話しかけることはとても大切です。どんどん声をかけましょう。」
引用元 都庁総合ホームページ 東京都生涯学習情報 五感の発達と刺激より(文教大学教育学部教授・小児科専門医 成田奈緒子)
赤ちゃんのころから多くの言葉を聞かせてあげることが大切なんですね。
ちなみに赤ちゃんの時にたくさん話しかけると、国語力だけでなく算数の能力にもよい影響があることもわかっています。
反応がなくても、子どもの将来のためにたくさん話しかけましょう
スキンシップで情緒が安定、学力アップの効果も
昔は「抱きグセがつくから、やめなさい」と、抱っこするのを避ける風潮もありました。
しかし当然ながら、そんなクセは一切ありません。
むしろ抱っこやスキンシップにはよい影響がたくさんあります。
「乳児は抱かれ、触れられ、愛撫されると、よく成長する。子どもにこたえる温かいケアがある種の保護機能を果たして、乳児がのちの暮らしで受けるストレスの影響に対してある程度の『免疫』になるようである」
引用元 2001世界子供白書
「幼児期に母親から添い寝などを通じて肌にたくさん触れられて育った子どもは、成長してからも情緒が安定しており、社交性が高く、他人を攻撃する傾向も低い。反対に母親とのスキンシップが少なかった子どもは、人間不信や自閉的傾向が高く、自尊感情も低い」
引用元 致知出版社|「スキンシップ」が子どもの脳と心を育てるーー山口創が語る最新科学が明らかにした子育てのヒント
スキンシップで安心感を得られた子は、心配事も少ないので勉強に集中でき、学力も高い傾向にあります。
「皮膚から脳が育つ」ともいわれるほど大切な要素です。
思いっきりスキンシップをとってあげてください。
寝かしつけのときに手をつなぐことも忘れずに
絵本の読み聞かせで色々な能力が養われる
先ほど、声かけが大切とお伝えしました。
絵本は「さらに世界を広げることができる声かけ」といえるでしょう。
読み聞かせは、ぜひとも小さなころから取り組みたい教育法です。
今はコロナ禍で外出にも配慮が必要ですが、絵本の中には無限の世界が広がっています。
人は読書によっていくらでも、大きくも、強くも、深くもなれます。
ただ読み聞かせるだけでなく、ダイアロジックリーディングという手法を使うと、子どもの「コミュニケーション力」や「読解力」「言語化能力」「語彙力」など、さまざまな能力のトレーニングにとても有効です。
やらないと絶対に損ですよ!
▶詳しいダイアロジックリーディングのやり方はこちらから。
子どもの話しをよく聞いてあげること
興味深いアンケート結果があります。
学力の高い子は「小さいころに親によく話しを聞いてもらえた」という割り合いが高かったというものです。
東大生にいたっては、なんと9割がそのように回答しました。
人に何かを伝えるという行為は、少なくとも「思い出す作業」「考えを言葉にする作業」が必要になります。
より上手に伝えるために、脳をフル回転させる必要があるのです。
おすすめはやまびこ法です
やまびこ法とは、子どもの言葉をやまびこのように繰り返して、次の発言をうながしてあげる方法です。
「幼稚園のお昼ごはん、おいしかった」
「そう!お昼ごはん、おいしかったの。何を食べたの?」
「うん、ハンバーグだよ」
「そう、ハンバーグ食べたの。夜は何を食べたいかしら?」
このように話しを進めていくことで、子どもは「受け入れてもらえている」という愛情を感じ、心を開いて、ますます話しをしてくれると言われています。
忙しい中でも、子どもの話しをよく聞いてあげる時間を作りたいですね
まとめ
これまで見てきたように、私たちの脳は思っているよりも成長するスピードが早いのです。
知育にもなるべく早い段階で取り組んだ方がよさそうです。
それが豊かな心を育み、考える力を養うことになります
もちろん学力アップにも!
最後に学習教材を選ぶコツを紹介していますので、ご興味のある方は以下からチェックしてみてくださいね!
▶学習教材選び方のコツ
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