「絵本の読み聞かせをしてるんだけど、なかなか落ち着いて聞いてくれない」
こんな悩みはありませんか。
私はありました。
めっちゃありました。
長い間、悩みました。
本当にぜんっぜん聞いてくれない時期もありました
でも、ある読み方を始めてから聞いてくれるようになったんです
本を読んでくれるの楽しみ
今回はその読み方をご紹介します。
読み聞かせで悩むパパさんママさん必見です!
キーワードは「会話」「コミュニケーション」そして「やりとり」です。
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子どもは「聞く」よりも「パパやママと話したい」
そもそも、子供たちはなぜ静かに話しを聞いてくれないのでしょうか。
- パパママに話したいことがある
- 話したいことがあるわけではないが、コミュニケーションを取りたい
- 聞いているだけではつまらないから
- 「テレビを見たい」「ゲームをしたい」など、他のことをしたい
- パパママに甘えたい
さまざまな理由が考えられますが、確かなことは「小さければ小さいほど、自分の欲求を押さえるのは難しい」ということ。
他にやりたいことがあるのに、黙って話しを聞いているなんて3歳や4歳の子にはなかなかできることではありません。
質問しながら絵本を読み聞かせる方法
そんなときは、次に紹介するダイアロジックリーディングと呼ばれる方法を試してみてください。
絵本を読みながら、本の内容に関する質問をしてみるのです
「静かに聞いてて」という、一方的な読み聞かせはNGです!
たとえば「はらぺこあおむし」を読みながら、「次は何を食べるんだろうね」「〇〇くんだったら、何を食べたい?」と聞き、子どもの声を引き出してあげてください。
これで聞いてくれる確率がグッと上がります。
なぜならパパママとお話しする・コミュニケーションを取るということは、子どもにとってはこの上なくうれしいことなのです。
「絵本はママやパパとつないでくれる、楽しいもの」
こういうイメージもできあがるかもしれません
読むことの楽しさを覚えた子は、成長するにつれ他の分野にもきっと興味を示すはずです。(後ほど、他の絵本でも質問の具体例を挙げていますので、さらにイメージが膨らむか思います)
絵本を読みながら質問をしていくという教育法はダイアロジックリーディングと呼ばれ、欧米では積極的に取り入れられています。
子どもの教育に大きな効果が期待できます!
子どもの才能を引き出すことができ、会話もより楽しくなりますよ!
具体的にどのような効果があるのか、次の章でご説明します。
読み聞かせで向上する能力とは
この読み聞かせ方法では、以下の能力の向上が期待できます。
- 集中力
- 読解力
- 語彙力
- コミュニケーション能力
- 記憶力
- 表現力
- 注意力
- 言語化能力
これらの能力を身につけていると「社会に出てからもキラリと光る人材」として一目置かれるでしょう
この上ない情操教育にもなります
絵本の内容に関する質問に答えるには、その内容を理解していなければならず集中して聞かなければなりません。
他者の話しを聞くトレーニングになります
また、絵からもヒントが得られる場合もあるので、絵も注意しながら観察するようになるかもしれません。
これは注意力・観察力を高めることになります
また、私たちは普段意識することはないでしょうが、意見を述べるためには頭の中で文章を構成・整理することが必要です。
小さいうちから何度も繰り返せば、文章構成力が磨かれ、思考の言語化能力や表現力・主張する力を磨くことができます。
質問の具体例
それではダイアロジックリーディングのイメージをふくらませるために、もう少し質問の例を見てみましょう。
質問には大きくわけて2通りあります
決められた正解があるものと、そうでないものです
たとえば「アリさんは何色?」という問いには「くろ」という正解が決まっています。
小さいうちはこういった質問からふくらませていけばいいでしょう。
「アリさんは何色?」
「くろ」
「そうね、黒ね。じゃあアリさんて大きい?小さい?」
「小さい」
このような感じで進めていきます。
少し大きくなってきたら「どう感じているか」を質問していくことが大切です。
「これから、桃太郎はどうすると思う?」
「浦島太郎はなんでカメさんを助けたのかな?」
「〇〇ちゃんならどうした?」
「なぜ、そう思うの?」
「この先どうなるのかな?」
このような質問ができるよう(答えられる年齢)になると、子どもも一所懸命に答えを考えるでしょう。
集中力や思考力、思っていることを言語化する力などが養われます
参考までに質問例をもう少し挙げておきますね
【浦島太郎】
「どうしてカメを助けたのかな」
「〇〇くんだったら助ける?」
「カメさんがいじめられていて、どう思った?」
【しらゆき姫】
「どうして魔女はしらゆき姫を殺そうとしたんだと思う?」
「7人の小人はどうしてしらゆき姫を助けたのかな?」
【ウサギと亀】
「どうしてウサギは競争の途中で寝ちゃったのかな?」
「負けたときウサギさんはどう思ったのかな?」
「カメさんは勝ったとき、どういう風に感じたかな?」
【さるかに合戦】
「どうしておさるさんは意地悪したのかな?」
「かにさんは柿を投げられたとき、どう思ったかな?」
「その時、かにさんの子どもはどう感じたかな?」
このようにいくらでも質問はできますね。
ただ、同じ絵本を何度も使うのは難しく、多くの絵本教材が必要になります。
絵本のサブスクや図書館の利用もおすすめです。
サブスクを検討している方は、こちらの▶絵本のサブスクランキングも参考にしてみてください。
子どもが読み聞かせてを聞いてくれない理由
なぜ本の読み聞かせを集中してきいてくれないのでしょうか。
それには当然ながらいくつかの理由が存在しています。
・集中できない ➡ テレビを見たい、ゲームをしたい
・甘えている ➡ パパママと一緒にいられるのがうれしい
・「聞く」のではなく「お話し」したい ➡ せっかくパパママといるのだから、自分の話しを聞いてもらいたい
などが挙げられます。
聞いてくれない理由を子どもはなかなか言葉にできない
子どもは思っていること、考えていることを言葉にすることは、まだまだ難しく、きちんと伝えることができない子が多いです。
「どうして聞いてくれないの」と聞いても、大半の子はこう答えます
イヤだから
また、「こうしたい」「これをやりたい」と思ったら、小さいうちはなかなか自分の欲求を押さえることは難しいものがあります。
年齢にもよりますが、こんなときは
どうして聞けないの!
集中して聞きなさい
と、なんとか聞かせようとするよりも、時間をおいて再度トライしてみる方がいいケースが多いです。
その方が、パパママにも、子どもにもストレスがかからずにすみます。
子育てというのは、かなり高いストレスがかかる場面も多いですよね。
たとえば
・買い物に行ったけど、走り回って周りに迷惑をかける
・なかなかご飯を食べ始めない(食べ終わらない)上に、食べこぼしも多い
・自分の思うようにいかないと、かんしゃくを起こしてしまう
などなど。
しかし、子育てはこの先、何年も続いていくものです
そのため、少しでもストレスを減らしていけるように努めることも大切です。
ダイアロジックリーディングで集中して聞いてくれるようになる可能性はありますが、それでも聞いてくれないこともあるでしょう。
そんなときは無理に読み聞かせを進める必要はありません。
「毎日〇冊、読まないといけない」
そんな規則はありませんし、杓子定規な考えは子育てを苦しいものにしてしまいます。
無理せず、落ち着いたタイミングで進めてみてくださいね
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